ほんわか♪ぷっくりの♪ベアを作ってます♪

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トーマス・マン 作 / 実吉捷郎 訳 
「ヴェニスに死す」


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これは 私の大好きな映画の原作です
若い頃 この映画を観てヴェニスに憧れました
その後 旅行で2度訪れましたが
今なお 憧れてやまない場所になっています

主人公のアッシェンバッハ氏のように ヴェニスで死にたいとは(ちょっとしか)思いませんが
死ぬまでに もう一度は訪れたいと思っています


この作品は 退廃と死が漂う物語です
最高の芸術を求め続け 地位と名声を手にした初老の小説家
旅先で 美しい少年と出会った事が 彼を破滅へと向かわせます

原作を読んだのは初めてですが
言葉の持つ 圧倒的な力強さ、美しさにとても感銘を受けました

死の予感を感じつつも 恋に目がくらんだ男の
葛藤や憐れみが あますところなく描かれており
作者と翻訳者の語彙の豊富さには舌を巻くばかりでした

そして 伝染病の蔓延するヴェニスは 死の町として描かれているのに
それでもなお 私は美しいと感じました




川上弘美 「蛇を踏む」


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芥川賞作品です

私はミステリー作家以外の 女性作家、
それも恋愛小説はほとんど読みません

まあ 女性作家に限らず 恋愛ものはほとんど読まないのですけれど…

ですがこの作家は 私の好きな 数少ない女性作家のひとりです

この本は「蛇を踏む」以外にも 2編の短編が収められているのですが
この3編ともが なんだか寓話めいていて リアリティーはありません 
(3編目など 寓話どころか神話に近い気がします 笑)

なにせ、踏んだ蛇が言葉をしゃべり
人の姿になって同じ部屋に住んでしまうのです

ここで 「蛇」とは 何かの隠喩なのだろうか?
と 一応考えたりするのですが 主人公の態度が曖昧なままなので
結局最後まで判らず仕舞いだったりします


でも、彼女の文章を読んでいると それでいいんだ とも思います

彼女が言うところの 「うそばなし」で
想像力を巡らせ 遊び、戯れる
これが 川上弘美の小説を読む醍醐味なのかも知れません





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2012.03.31 / Top↑
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