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ちくま日本文学  太宰治

2012090.jpg

これは17編の作品が収められている太宰全集です


この本を手に取った時 最初に思ったのは
読むのに時間が掛かりそうだ…という事でした
何故なら 文章に隙間がないのです
「」の会話文の場所で空白があるくらいで
あとはほとんどみっしりと 文字が連ねられています
「太宰は暗い」という先入観もあいまって
ちょっとツライかな と思いつつ それでも購入しました


家に帰り さて…と パラパラと頁をめくると
「桜桃」の文字が目に入りました
これが有名な桜桃か…どれどれ…

気が付けば最後まで読んでしまっていました
そして 僅か12~13頁の作品ではありますが
私は自分の家で あろうことか立ち読みをしていた事に気がつきました

時間が掛かるどころか
一気呵成だったようです


「桜桃」は 胸が締め付けられるような切なさに 涙があふれました

死の直前に書かれたという事もあってか この作品は諦観に満ちあふれ 
あまつさえ自殺という言葉が出てくる私小説風の作品ではあるけれども 
不思議と暗さは感じません

淡々と綴られる語り口ではありますが
自らをナイフでざくざくと傷つけ 血の涙をながしている
そんな気がしました 

作中の太宰は 本当にヒドイ夫でヒドイ父親ですけどね…
若い頃に読んでいたら また違う思いだったと思います


その他の作品も 暗いとは思いませんでした
それどころか おもしろくて笑ったものもありました
どうやら世間のイメージに踊らされていたようです

太宰治の文章は巧妙で 時にユーモラスです
そして 漠然とした気持ちを 的確な言葉に変換するという能力が
ずば抜けて高い作家だと思いました




永井荷風 「濹東綺譚」

2012096.jpg


これは 本屋で立ち読みをしていた時、何かの本の解説で
年に一度は読み返したくなる本だと書かれていたので購入したのですが
先に読んだ太宰全集の中の「女生徒」という短編で
偶然にも主人公が読んでいたので驚きました

作者の名前は書かれていなかったのですが
内容からして おそらくこの本で当たりでしょう
太宰はこの作品が好きらしいと知り 安心して読む事ができました(笑)


内容は 小説家の主人公が 自分の小説にリアリティーを持たせるため
玉の井という繁華街に取材…というより散歩に出掛けた時に
お雪という 私娼窟に住む女性と出会います
それから主人公は お雪の元に足繁く通い始めることとなり…

若い女と初老の男のひと夏の恋

平たくいえばそんな内容だけれど…
こんな風に言うと 身も蓋もないような気がする
陳腐すぎる(笑)

純愛の物語です
昭和初期、汚い溝際の私娼窟が舞台だけれど
キラキラと美しくも切ない純愛の物語です

最後に書かれた詩が 主人公の孤独感を一層引き立たせています


太宰治はこの作品の 枯れているところが好きだと言っていました 
それはとても良く判ります
そしてこの作品には 憂愁の美学があるような気がします
おそらく私も 折に触れては読み返す作品になるのではないでしょうか


ただ…
この時代の小説には 判らない言葉が多すぎる…

「矜負」ってナニ?
広辞苑で調べても載ってないし
Yahoo知恵袋で調べましたよ!



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2012.05.13 / Top↑
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