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内田 百閒 「百鬼園随筆」


2012088.jpg


これは 買っていたのに未だに読んでいなかった本です

百閒の 最初の随筆集なのですが
結論を先に言えば 相当面白かったです
どうして今まで読んでなかったのだろうと悔やむくらい
面白かったです

昔の文豪の 人となりなんて あまり興味がなかった…
といえば どうして買ったのかと 思われるでしょうが
百閒は 一度読んでみたかったのです…
でも、買ったはいいけれど 興味がないので読んでなかったのです

じゃ 随筆集なんて買うなよ!(汗)



さて百閒の人となりです
本人は とてもとても真面目なんでしょうけれど
大きな子供のようで 微笑ましい

例えば

生活のために あちこちに借金をしていたらしく
さぞかし 蛍雪を友とし 執筆にいそしんでおられたのだろう
…と思えば そうではなく
「文章を書くくらいなら 借金しに奔走した方が楽だー」 

とか

お金がないから 帽子やコートが買えない
なので 友人のもので気に入った物を拝借してくる
どうか私に譲って下さい ではなく
「これは私に譲って 君は新しいのを買いたまえ!」

などなど

真面目で我が儘
だけど どこか抜けている
百閒の人となりは 私がイメージしていた像とは
はるかにかけ離れていて
でも 百閒の文章は どこまでも百閒的で

もちろん百閒の作品は初めてだったので 
私が勝手に持っていたイメージですけれど

本当に 良い意味で
期待を裏切ってくれた1冊でした




内田 百閒 「サラサーテの盤」(内田百閒集成4)


2012089.jpg


これは 百閒の短編集です
名作といわれる「サラサーテの盤」が読みたくて買いました

百閒の作品は おどろおどろしい怪異譚ばかりなのだと思っていました
いわゆる幽霊譚のような話もありますが
本質的には もっと淡くて漠とした
どこにでもある 日常に潜む陰のような物語 という気がします
 
たとえばそれは 黄昏時…それらしく言うなら 逢魔が時の
誰にでもある 曖昧模糊とした時間
不安をかきたてる様な 何か
その はっきりしない「何か」を
言葉によって可視化させ 実態を持たせられてしまったが故の恐怖
でも それが「何」であるかは判らない

特に 冒頭に収められている「東京日記」は
そういった ぼんやりした 
なのに 妙に鬼気迫る恐怖が綴ってあります


「サラサーテの盤」は
死んだ友人の妻が 毎夜 故人が貸した物を返してくれと訪ねてくる
特にサラサーテのレコード盤には執心している
そのレコードは 演奏しているサラサーテ自身の声が入り込んでしまっているという
いわくつきのレコードだった…

百閒作品には 厭な予感や不吉な影が纏わりついています
でも時に 非常に心を打たれる作品もあり
百閒の懐の深さに ただ感銘を受けるばかりです


ちなみに 巻末には 三島由紀夫の解説が掲載されていて
なんだか少し 得した気分になりました




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2012.04.15 / Top↑
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